ココナ

弁理士って初めて聞いたのですが、どんな仕事なのですか?
楽曲や映像、ブランドロゴや商標など、人が創り出したものを知的財産権といいます。
そうした知的財産権を第三者が勝手に使ってしまうと、本来得られるはずの利益が得られなかったり、
ブランドイメージを傷つけられてしまう可能性も出てきます。
ニュースでも良くある偽ブランド品などもこうした事例です。
弁理士は、そうしたことが起こらないように、知的財産権を守る仕事をしています。
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弁理士の仕事は、誰でもできるのでしょうか?
弁理士の仕事は、国家資格に合格した弁理士だけしかできません。
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― しっかり解説 ―

弁理士とは
弁理士とは知的財産に関するエキスパートです。
知的財産とは人が創造活動することによって生み出したものであり、これらに関する権利を知的財産権といいます。
例えば、楽曲や映像、マンガやアニメのキャラクター、会社やブランドのロゴなどを、勝手に第三者が利用してしまうことで、本来の権利所有者(創り出した人・企業)の得られる利益が減ってしまったり、イメージが失墜してしまうことなどが起こりえます。
弁理士は、こうした知的財産権が乱用されないようにする仕事をしています。
弁理士の仕事は誰でもできるわけではなく、知的財産権に関わる全ての手続きを代行できるのは、国家資格に合格した弁理士だけです。
弁理士の仕事
弁理士だけが行える仕事を、弁理士の「独占業務」といいます。
弁理士の独占業務は大きく分けて3つあります。
特許や実用新案などに関する書類を、代理で申請する仕事
特許権とは発明を保護するための権利であり、実用新案権とは日用品の構造の工夫などに与えられる権利です。日用品の構造の工夫というのは、たとえば鉛筆を握りやすくするために六角形にするなどの、ちょっとした発明のことです。弁理士はこれらの権利を保護するために、特許庁に申請する業務を代行することができます。
トラブルの仲裁手続きを代理でおこなったり、特許などを売買する際の手続きを代理でおこなう仕事
特許などに関連してトラブルが起こった場合に、代理としてその仲裁をおこなうのも弁理士の仕事です。また、特許などを売買する際に、契約に関する手続きも代理でおこなうことができます。
訴訟において、代理で陳述や尋問する仕事
トラブルがあった場合などに裁判に出廷して、弁理士が補佐人としてサポート業務をおこなう仕事です。補佐人というのは、弁護士とは別の立場でサポートをおこなう人を言います。具体的には、裁判所に当事者などとともに出頭し、陳述(事実を説明すること)や尋問(質問すること)ができます。

弁理士になるには
弁理士になるには、年に1回実施される弁理士試験に合格し、その後弁理士として登録をする必要があります。
詳細は以下で説明します。
弁理士試験
弁理士試験は、合格率が約6%で難しい試験と言われています。試験は、短答式試験・論文式試験・口述試験の3段階で構成されており、弁理士になるためには、これらの全てに合格する必要があります。
弁理士試験は受験資格がないため、だれでも受験することが可能です。
令和3年度の最年少の合格者は20歳で、合格者のなかで学生の割合は約3.5%となっています。
登録
弁理士試験に合格後は所定の実務修習を受け、その後に日本弁理士会へ登録手続きをおこないます。
弁理士試験に合格するには?
弁理士試験は国家試験であり、難易度が高い試験です。
そのため、合格するためには3,000時間程度の勉強が必要と言われています。もちろん、法律の知識があったり、弁理士事務所で実務経験がある場合などは、もっと短時間で合格する方もいますので、3,000時間というのは目安の時間になります。
3,000時間と言うと、1年で合格を目指す場合、毎日8時間以上の勉強が必要となります。
合格者の平均受験回数は3.7回なので、1年で合格するにはかなりの努力が必要だとわかります。
PyiQ
弁理士の仕事は、お客様とのコミュニケーションが欠かせません。そのため、お客様が抱える問題を引き出し、解決へ導くことができるようなコミュニケーションが重要です。その点で、傾聴力がある人は弁理士に向いていると言えます。
PyiQ
弁理士事務所や一般企業で働く場合は、一般的なサラリーマンと同様に、9~17時ごろに勤務し、土日がお休みになることが多いです。独立して弁理士事務所を立ち上げた場合は、自分の生活スタイルに合わせて仕事量を調節しているケースが多いようです。